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日本における保守派とリベラル左派の違い
本稿では、理屈コネ太郎が考える保守派とリベラル左派(革新、左翼)の違いについて述べる。以下の記述は筆者の独断と私見に基づくものであり、あくまで一個人の知ったかぶり程度の認識でお読みいただければ幸いである。
保守派の特徴:伝統と独自性の重視
日本の保守派の中心的な価値観は、日本が持つ独自の伝統と文化を守り、国家の安定を追求することにある。筆者が観察する限り、保守派に共通する特徴として次のような項目が挙げられる:
- 日本の独自外交と防衛の希求
憲法改正を通じて自主防衛能力を高め、外交の独立性を確保しようとする姿勢が特徴的である。 - 古い文化の継承(例:男系天皇)
皇室制度を男系男子で維持することは、単なる文化の継承にとどまらず、日本という国家そのものの存続に不可欠な要素とされている。2000年以上続く皇統を守ることは、日本が世界史的に見ても特異な存在であることを示す象徴的な要素である。 - 戸籍制度の維持と夫婦同姓
家族を基盤とする社会の安定性を重視し、個々の伝統的価値観を尊重する姿勢が見られる。 - スパイ防止法の制定
安全保障の観点から、外国勢力の工作活動を防ぐための法整備が求められている。 - 自虐史観からの脱却
戦後教育における「東京裁判史観」からの脱却を目指し、近現代史の再評価が必要とされている。筆者もこの点を重視しており、大東亜戦争の意義や硫黄島の戦いなど、当時の日本人が何のために命を捧げたのかを知ることが重要であると考えている。
加えて、保守派の安全保障に関する議論の中で重要視されるのが、日本を取り巻く地政学的状況である。筆者が見るに、日本は以下の理由から、中国、ロシア、北朝鮮にとって現在の形で存続してほしくない国である:
- ロシアにとっての不凍港の魅力
ロシアは地理的条件から冬季に凍結しない港(不凍港)を必要とする歴史的背景がある。北海道や北方領土周辺の海域は、ロシアにとって戦略的な要衝であり、日本の存在そのものが地政学的な障害となる。 - 中国にとっての太平洋進出への障害
中国にとって、日本列島は太平洋への出口を塞ぐ「防波堤」の役割を果たしている。したがって、日本が軍事的・経済的に強い独立国家であり続けることは、中国の野心にとって直接的な妨げとなる。 - 北朝鮮にとっての眼前の経済大国
北朝鮮から見れば、日本は豊かな経済力を持つ「敵対勢力」である。北朝鮮の独裁体制が存続する限り、日本に圧力をかけることはその体制維持のための合理的な戦略といえる。
これら3カ国は、いずれも核武装国であり、独裁体制の下で日本に対する野心が見え隠れしている国である。保守派はこの現実を直視し、3度目の核攻撃を回避するためには「核武装もやむなし」との立場を取る傾向が強い。筆者も同意見であり、3度目の核攻撃を防ぐためには、核抑止力を確保する現実的な手段を検討すべきだと考える。
リベラル左派の特徴:一言で言えば政治における「意識高い系」
一方、リベラル左派(革新)は政治における「意識高い系」であり、筆者の見解では以下のような特徴がある。
- 視野が狭いのに意識が高くて現実と乖離
理想主義的な視点を持ちながら、現実的な政策や国益の視点に乏しい。筆者は、リベラル左派が「若い頃の理想主義を中年以降も引きずり、現実に適応できない」ケースが多いと考えている。彼らのいう難民申請者や社会的弱者の救済は悪い事ではない。しかし「可哀そうだから助けるべき」は、まずは言い出しっぺが私財を投じて実践してみれすべきだと思う。最初から公金を使いたがる彼らのスキームには、かなり問題があると思う。 - 安全保障への無関心
リベラル左派は、日本を取り巻く地政学的脅威を無視する傾向がある。筆者が見るに、リベラル左派は核武装や憲法改正に関する議論を避けることで、日本の防衛力向上を阻害している。他国から侵略に対しては白旗を上げて降参してのち、話し合いをする…という敗北者に許されない選択肢があると考えているところも珍妙なところである。 - 外国勢力の影響
日本にスパイ防止法が存在しないため、外国の工作活動に無意識的または意図的に加担することがある。外国人参政権が取りざたされたり、通名制度の存在、公人や法曹関係者の帰化歴の非公開といった政策は、外国勢力による内政干渉を許容するリスクがあると筆者は危惧している。 - すぐ怒り、よく集まって踊りだす
「反省しろー」とか「撤回しろー」とか「〇〇を許さない」などと言いだす。高齢者は黙ってプラカードを提げるし、若い人は歌ったり踊ったりする。 - 歴史認識の浅薄さ
筆者が特に感じるのは、リベラル左派の歴史認識の浅さである(そのフリをしているだけかも?)。日本の神話や近現代史に関する知識が乏しく、またその必要性を認識していないため、思想的な土台が脆弱である(そのフリをしているだけかも)。筆者自身も55歳を過ぎてから日本史への理解を深めたが、それ以前は例えば大東亜戦争末期における特攻攻撃を「無意味な行為」と断じる程度の認識しか持っていなかった(バカ丸出しである)。 - 中国や韓国、北朝鮮への不可解な配慮
中華人民共和国は大東和戦争終結時には存在しなかった。日本は武力で朝鮮半島を植民地化した事はなく、「1910年(明治43年)8月22日に、韓国併合条約が漢城(現在のソウル特別市)で寺内正毅統監と李完用首相により調印され、同月29日に裁可公布により発効された。大日本帝国は大韓帝国を併合し、大韓帝国側の全借財を肩代わりしつつ、その領土であった朝鮮半島を領有した。」とWikipediaにある。
実際、朝鮮半島出身者の人達は、併合後は終戦後まで日本人として生きていたし、靖国神社には朝鮮半島出身者が大東亜戦争中に戦死した日本人兵士として21000柱祀られている。
つまり、中華人民共和国や韓国や北朝鮮から、政府関係者の靖国参拝を批判される合理的理由が一切ないのである。私たち日本人が靖国神社を参拝するとき、この21000柱の朝鮮半島出身者にも哀悼の誠を捧げるのだ。
であるにも関わらず、政府高官の靖国参拝が問題あるかの如く考え報道する新聞社や地上波は、随分と頓珍漢な意識高い系(意識高い系はだいたい頓珍漢だが…)だなあ…と理屈コネ太郎は考えている。
保守派とリベラル左派の対立点
保守派とリベラル左派の最大の対立点は、安全保障と外交政策(特に対中、対ロ、対北挑戦、対韓国)に対する認識の違いにある。保守派は、日本の伝統と独自性を守りつつ、現実的な安全保障政策を通じて国益を追求しようとする。一方、リベラル左派は「戦争反対」「核廃絶」といった理想を掲げるあまり、現実の脅威を無視して憲法改正を拒否している。この姿勢は、筆者から見ると現実的な議論を停滞させる一因となっている。
結論
日本は地政学的に見て、中国、ロシア、北朝鮮といった核武装国から脅威を受ける立場にあり、それらの国々が日本を現状のまま存続させたくないと考える合理性があることは明白である。筆者の見解では、保守派はこうした現実を踏まえて安全保障政策を議論しているが、リベラル左派は理想にとらわれ、現実的な対応を欠いている。これこそが両者の最大の違いであり、筆者が保守的視点を重視する理由である。