クイックシフターの意外な利点!紅いノブでギアポジションが見える?

ぼやけた背景に浮かび上がるように紅いノブが明瞭に映っている。
長いシフトレバーと紅いノブによるギアポジションインディケーター効果

最近、CAE社製クイックシフターの長いレバーを導入したところ、シフトノブの紅いカラーがドライバーの視界にわずかに入り込むことで、ギアポジションがなんとなく分かることに気が付いた。名付けて「ポジションインディケーター効果」だ。

(筆者注:2024年のマイナーチェンジでGRヤリスに公式のギアポジションインディケーターが実装された。理屈コネ太郎のようなオーナーの声が届いたのか?)

2020年モデルのGRヤリスにギアポジションインディケーターが欲しいと、納車初日から思っていた。しかし、後付けのデバイスを探してみても、シフトアップのタイミングを知らせるものは多いが、現在のギアを表示してくれるものはなかなか見つからない。そうこうしているうちに、ある日ワインディングを走行中、紅いノブが視界の端に見えることに気が付いた。

「もしや、これでギアポジションが把握できるのでは?」

試しに撮影機材を使い、ドライバー視点に近い状態で各ギアのシフトノブの位置を写真に収めた。使用したのはOM SYSTEMのOM-1に7-14mmズームレンズ(すべて7mm側・手持ち撮影)。

先ずは1速から。(写真1)

ドライバーの視界の済に紅いノブが見えている。この位置が1速。
写真1

で、次は2速。(写真2)

この位置が2速
写真2

で、次は当然3速。(写真3)

この位置が3速。
写真3

となれば、次は4速。(写真4)

この位置が4速。
写真4

次は5速。(写真5)

この位置が5速
写真5

そして6速。(写真6)

シフトノブがこの位置にあるのが6速
写真6

こうして並べると、紅いノブの位置からギアポジションが判断できることがお分かりいただけるだろう。ポジションインディケーター効果、納得いただけるだろうか?

シフトポジションインディケーターは必要か?

当ブログで何度も明言しているように、理屈コネ太郎は決して運転が上手なわけではない。運転巧者の知人によれば、「シフトポジションなんて意識する必要はない。アップかダウンか、その場の体感で判断すればいい」とのこと。

なるほど、もっと走り込めということか。

ただ、HパターンMTの場合、4速→5速と3速→4速ではシフト操作が異なる。現在のギアを事前に把握することで、よりスムーズな操作が可能になるはずだ。ましてや、電光石火のシフトチェンジをするなら、なおさら現状のポジションを知りたくなる。

Iパターンのシークエンシャルなら不要?

では、シークエンシャルならその問題は解消されるのか? 答えは「No」だ。

バイクのようにIパターンのシークエンシャルでも、シフトダウン時に「1段落とすか、2段落とすか」で迷うことがある。たとえば、5速から2段落とせば広い守備範囲を持つ3速だが、4速から2段落とすと2速になり、エンジン回転数が上がりすぎる可能性がある。

だからこそ、HパターンMTはもちろん、シークエンシャルであっても、シフトポジションを把握しておきたい。

ギアポジション表示の必要性

ちなみに、モーターサイクル界にも“クイックシフター”という用語があるが、これはエンジンマネジメントと連携した機構のこと。クルマで言う「ストローク短縮型のクイックシフター」とは別物だ。

また、米国ではクイックシフターと呼ばずに「ショートシフター」と表現する人もいる。

とにかく、「ギアポジションが知りたい!」という思いが募る中、シフトノブの紅いノブがその役割を果たしてくれることに気が付いた。まさに想定外のメリット。

まとめ:紅いノブが生んだ予想外の効果

2024年1月の時点で、GRヤリスにはギアポジションインディケーターがなかったが、最新モデルではついに実装された。嬉しい限りだ。

「ポジションインディケーター効果」は、クイックシフターを導入した際には想定していなかった副次的なメリット。こんな発見をしながら、GRヤリスを壊さぬように、他者に迷惑をかけぬように、そして警察の手を煩わせぬように、日々楽しんでいる。

そんなお話でした。

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2件のコメント

  1. ワタシも自己責任で付けてしまおうかと密かに画策している者ですが、
    そもそもコレ車検通るものなのですか?どうであれGRガレージにお願い
    するしか無いのですが。

    1. 車検には通るはず…と認識していますが、確証はありません。
      もし通らなかったら、オリジナルに戻して車検を通そうと思っています。

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