まず、この頁は2021年1月30日に書いた事を記しておく。
コロナで医療が逼迫しているとの報道がマスコミから湧いてきて人々の不安を煽りまくっているが、医療者としての『理屈コネ太郎』の肌感覚としては医療全体は全然逼迫していない。
ところで『理屈コネ太郎』ってだれ？って思った人は”ココ“をクリック。
逼迫しているのは、医療全体から見れば一部の、コロナ診療に関連する部署だけだと思う。
『理屈コネ太郎』は主に消化器を診療する急性期病院に勤務しているが、胃癌や大腸癌、胃潰瘍や腸炎、急性虫垂炎や急性胆嚢炎などの消化器の急性疾病の診療はコロナ以前と同様に粛々と遂行している。
コロナ以降変わった事といえば、面会の制限とか、診療エリアの消毒業務が増えた事とか、である。
おそらく、日本においてはコロナ診療に関連する部署以外は基本的には通常運転だと思う。コロナ以前と同様に自分の守備範囲をプロフェッショナルに守っているのだと思う。
ただ、気になる事がある。
すこし話しは逸れるが、バイデン大統領の就任演説で、第2次世界大戦での死亡した数以上の人が米国ではコロナで落命したと言っていた事だ。
それって、間違っているかもしれないけど、ま大体、50万人くらいかなあ。
このバイデン大統領の発言は『理屈コネ太郎』にはかなり衝撃的だった。
日本で起きているコロナ禍は、Covid-19の感染力や悪性度は、バイデン氏が発言した米国での状況とは全然符合しないのである。
変異種の事は脇においておいて、Covid-19の悪性度は、米国人に対するそれと、日本人に対するそれとでは異なるのかも知れない。
その違いの原因が何かはわからない。社会インフラか、国民皆保険制度の有無か、遺伝的な何かか、生活習慣なのか、食べ物か、まったくわからない。
だから今後、わたしたち日本人にとって悪性度の高い感染症が大流行する可能性は想定して覚悟して準備しておいた方が良いと思う。
で、ハナシはもとに戻るが、日本のマスコミが日本の医療現場が逼迫していると言っているのは、日本の医療全体の中の一部、即ちコロナ担当の現場とその関連部署だけなのだという事は人々に知っておいて欲しい。
マスコミは、マスという言葉が示す通り、多くの人に情報を提供するのが仕事である。つまり、多くの人の注意を集める必要があるのだろう。そのためにハナシを”盛る”ことや情報を継ぎはぎしたりしている様な気がする。
繰り返しになって恐縮だが、コロナで逼迫しているのはコロナを診療に関連している現場だけ、日本の医療全体からみればごく一部。
安心して…とは言えないが、もしあなたが胃潰瘍になっても、急性膵炎になっても、急性胆嚢炎になっても、それらの専門家である消化器科医がコロナ治療で忙しくて治療して貰えないってことは、少なくとも当面は起きないと思う。
ではなぜ、医療逼迫が叫ばれるのか。この問いに答える前に、「自分達はいま大変困っている」と声を大にして情報発信する人々がどういうい人達なのかを考えてみて欲しい。
勿論、本当に困っている人もいるだろう。他者からの助けがなくては事業の、場合によっていは生活の危機から脱出できない事もあるだろう。
しかし社会科学的視点では、本当は大して困っていないのに『私達はとても困っているのです』と情報発信する動機を持つ人々がこの世には存在するのだ。
此処から先の説明は少しややこしいので、いまの私の文章力で上手に分かり易く表現する自身がないので、今回はスキップさせていただく。
さて、
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今回は以上。
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