以下、『理屈コネ太郎』と社会人と産業医としての管見による私見である旨をご銘記のうえ読み進めて戴きたい。
結論を述べると、ハラスメントの原因は部下や後輩に対する傲りと侮りである。決して言葉の選び方とか話し方とかのテクニカルな部分のみが原因ではない。
部下や後輩への傲りと侮りについてマネジメントが対策を講じなければ、どんなに言い方や話し方の講習をしても無意味である。
ハラスメントする人は、自分は”この程度の発言や態度”を部下や後輩にしても良いと考えている。同時に上司や先輩に対しては、ここでいう”この程度の発言や態度”は絶対にしないのである。
上位者に対してはNGだが、下位者に対してOK。この考えが傲りと侮りでなくて一体なんなのだろう。
上には気を遣えるが、下には気を遣えないという特権意識というかダブルスタンダードというか、そういう意識こそがハラスメントの原因なのだ。
具体例を示そう。
ハラスメントする側は、自身の怒りや不快な感情を部下や後輩に表出しても良いと考えている。しかし、上司や先輩に対しては怒りや不快な感情を上手に隠すのである。
上司や先輩にしないことを部下や後輩にする。
このダブルスタンダードを自分に許している事が、ハラスメントを起こす人達に共通している心理的傾向だ。
こういうダブルスタンダードを持つ職員の考え方をどのように社会人として成長させるかの具体的な手法もあるが、それはここで記載すると見よう見まねで実施する人がでてしまうので、あえて伏せておく。
よい職員は、部下や後輩に対しても怒りや不快の感情を表出せずに、行動を伴って端的な言葉で上手に部下や後輩の瑕疵を自覚させ成長させるものだ。
職員の離職率が高くて困っているマネジメント層は、辞めさせるひと、すなわち毎日ちょっとしたハラスメントをしている人に対して、それは組織のためにならないと指摘して、彼らの持つダブルスタンダードを自覚・反省してもらい社会人としての成長を促すべきだろう。
今回は、ハラスメントと上下関係が内包しがちなダブルスタンダードとの因果関係について言及した。
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