プレジャーボートで日本一周する方法|沿岸航行のコツと現実的な課題

日本は島国であり、沿岸を陸地を目視しつつ航行し、悪天候を避けたり物資補給のために寄港を繰り返すことで、ソロであっても日本一周は物理的にも技術的にも、法律的にも十分に可能だと考えます。

しかし、沿岸航行は距離が長くなるため、積載できる物資量や季節、仕事の都合によって寄港頻度や出発タイミングが左右され、完遂には非常に時間がかかる可能性があります。

特にパワーボートやセイリングボートを始めようとする方の中には、一度は日本一周を夢見たことがある方も多いでしょう。今回は、その夢を実現する際に知っておくべきポイントや現実的な課題を、私の経験を交えてお伝えします。


Contents

沿岸航行での日本一周は可能か?

冒頭でも述べたように、陸地を目視しながら寄港を繰り返す方法であれば、日本一周は十分に可能です。ただし、以下のような点を考慮する必要があります。

  • 突発的な荒天:天候の急変に対応できる準備が必要です。
  • 物資の不足:適切なタイミングでの補給計画を立てることが重要です。
  • 健康問題:病気やケガに備え、応急処置の知識や医療機関の情報が求められます。
  • 仕事との両立:スケジュールを調整し、一時帰宅や出社が必要になる場合があります。

北海道、本州、四国、九州を巡る一周であれば、この方法で対応可能です。ただし、ビジター係留費用や移動費が嵩むため、コスト面での負担は避けられません。


外洋セイリングクルーザーを使った場合のメリットと課題

40Ft以上の外洋セイリングクルーザーを使用すれば、物資を多く積載し、複数クルーで操船することで寄港回数を減らし、一気に長距離航行が可能になります。ただし、以下の課題があります。

  • 高度な技術が必要:外洋航行には天候読みや操船スキルが不可欠です。
  • 費用とリスクの増加:船の規模が大きいほど維持費や航行コストが増大します。

私の考えと現実的な課題

かつては私、理屈コネ太郎も日本一周を夢見たことがあります。しかし、今ではその夢は薄れつつあります。その理由は、時間や費用、リスクが大きいからです。ただし、セイリングスキルを磨くための経験としては、日本一周に挑戦する価値は大いにあります。同じ場所でのセイリングでは得られない経験が積めるからです。


日本一周は「目的」としても「練習」としても価値がある

日本一周は、費用と時間を覚悟すれば沿岸航行で十分に達成可能です。一方で、無寄港で日本一周を行うとなると、難易度は大幅に上がり、経験豊富で高度なスキルが求められます。そのため、太平洋横断や世界一周の練習として日本一周を計画するのも良いアイデアでしょう。

もちろん、日本一周そのものを目的とする人にとっても、大いに価値があります。「意味」を深く考える必要はなく、純粋な情熱で挑むことが素晴らしい結果を生むことも多いでしょう。


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おわりに

日本一周は、ボートやヨット愛好者にとって真剣さの濃淡に違いはあっても一度は夢見る冒険です。時間と費用、そしてスキルを考慮しながら、ぜひその夢を現実にしてみてください。

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