東村アキコ著『かくかくしかじか』は、『理屈コネ太郎』的には、ジャンル的にもインパクト的にも『神々の山嶺』(当サイト内の紹介ページへ)に並ぶ漫画だ。
本作は著者の自伝的作品。著者は、絵の先生との出会いから死別までの期間における主人公の成長と変化を、現在の視点から一人称的に描写している。
物語は主人公の大学受験から始まる。漫画家志望の主人公は勉強が苦手だからと、安易な発想で美大に進もうと考えた。
そこで受験準備のために先生について絵画を勉強しはじめるのだが、その先生は「描く」ことに厳格なスパルタ指導者だった。
実は画家ではなくて漫画家志望という本心を先生に言えぬまま、受験は終わり、時は過ぎて美大も卒業する。
そして大嫌いな職場から脱出するために描いた漫画が出版社に認められ作家デビュー。
人間はどんな時に底力を発揮するのか。今、自分のなすべき事に悩んでいる人に読んでもらいたい漫画。
読んで損なし。
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