結構な頻度で自分は強運だ!と言い切る御仁にであう事がある。気のせいか、女性の比率が高い。
ま、運の良し悪しはともかく、大抵の人間は容姿や生来の素質に関しては凡人の類だろう。ガンダム風に表現すれば、「量産型」ってことになる。
この前提に素直に立つとき、凡人に与えられた成長のための選択肢はそれほど多くない。
第1に努力だ。
第2にその努力を継続する事だ。
もちろん、成長せずに現状をオッケーとする選択肢もあるが、それはここでは触れない。
天才と言われる人々、統計学的にはシックスシグマの上位の外側の人々。この領域の人には、凡人はなかなか敵わない。
例えば、プロ野球選手やJリーガーは、ほぼ例外なく天才達の集団だろう。
そうした天才達の中で継続的に活躍出来る選手は、天才である事は勿論、勤勉で、怪我が少ないという幸運に恵まれた極々少数の人達だ。
こういう天才×勤勉×幸運な人達には量産型人間である私達は敵わない。
だが現実世界では、勤勉な凡人が怠惰な天才を凌ぐケースがままみられるのだ。そこがまたこの世の中の面白いところである。
数的には、怠惰な天才より勤勉な量産型人間の方が圧倒的に多いように思われる。
故に、世の中の色々な所で量産型人間によるイノベーションや人材の新陳代謝が発生したりする。
そこで、私達凡人が目指すのは、勤勉な量産型人間としての生き方だ。
単刀直入に言えば、凡人として最大限に到達できる可能性の地平に立つことこそを目指すべきだ。
怠惰な天才を凌駕するだけなら、週に3~4回程度、1回3時間くらいを、8割の真剣さで何かに打ち込む。
それを3年つづければ、相手が怠惰な天才なら運次第で追い抜けるというのが、『理屈コネ太郎』の肌感覚である。
自分が凡人なのはわかった、週に数回、数時間、8割程度の真剣さで何かを3年続けることで怠惰な天才を追い抜ける事もわかった。
でも最初の出発点として、何に努力すれば良いのか皆目見当つかない若者が多いというのも私の肌感覚だ。
そういう人達への『理屈コネ太郎』からのアドバイスは、先ずは生活するために、1人で生計をたてるために、今日から何をすべきか…という視点で自分の行動を決定してはどうだろうか。
量産型人間が他人に評価される最低基準の1つが、経済的な自立である。
勿論、今日からすぐに自立する必要はない。1年後、3年後を目標にしても構わない。そこから逆算して今出来る事に注力すればよい。
そして大切なヒントを1つ。可処分所得の5パーセント、できれば10パーセントを貯金しよう。
日本は今後(2021年3月時点の視点)しばらくはインフレにはならない。であれば、キャッシュの価値はますます上がる筈。だから、この貯金が将来大きな支えになるはずだ。
もう既に生活を自前の活動だけで賄えて、かつ1年分の生活費の貯金があるというステージに立っている人は、現在の生活の基盤を大切にしつつ、ステップアップやキャリアチェンジを狙ってみても良いし、あるいは趣味のスキルでお金を稼ぐ事を狙ってみても良い。
だがこの時に注意して貰いたい事がある。それは、キラキラした盛りに盛られた他人のサクセスストーリーを参考にしない方が良いということ。
書籍やネットで出回る成功談は、天才型人間のケースか、あるいは幸運が後押ししたケースか、商業主義的に虚飾で作り上げられたケースだったりする。
ここでも原則を想起して欲しい。何かをモノにするには、週に3~4回程度、1回3時間、8割程度の集中力で数年の努力が必要だということを。
こういう事を10年毎に繰り返していれば、量産型人間であってもかなりの仕事をして、実績を残せると思う、勿論生活に困窮することもない。
これが、『理屈コネ太郎』が優秀な諸先輩方や同僚達の行動から見て学んだ事である。
今回は以上。
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