県別魅力度ランキングというものがある。株式会社ブランド総合研究所が、アンケート調査をもとに作成している番付だ。
このランキングで、茨城県が長期にわたり最下位であった(2020年は少しだけ上昇した)。この理由を『理屈コネ太郎』的に解説したい。
社会調査を少しかじった事がある人ならば、あるいは統計学を多少は学んだ人ならば、このランキングにいかに実態を反映しない要素が絡んでいるかを簡単に推察できるが、ここではそういう事には触れない。
本ページでは、この県別魅力度ランキングが持つ意味をすこし違った角度からみてみようと思う。勿論、根拠は『理屈コネ太郎』の管見での独断と偏見にあふれた私見だ。
おそらくこのアンケートは質問紙票を使って、回答者に各県の魅力度に点数を付けてもらう形式だろう。
この推測がただしければ、このランキングを、「あなたが魅力的だと思う県」のランキングとして捉える事ができる。
その視点で見ると、茨城県が長年にわたり最下位だった理由が浮かび上がってくる。
結論を先に述べよう。
- 茨城県は既存の人口で豊かな経済を運営できているので、
- 他所からの人材や観光客の流入をそれほど望んでいないから、
- 魅力を外部に向けて積極的にアピールしていない。
- よって他県の人には茨城県が魅力的に思えない。
と『理屈コネ太郎』は見ている。
なぜ茨城県が豊かな県といえるのか?統計データを出すと面白くないので出さないが、茨城県が豊かな県である事は、茨城県の地理的位置を思い浮かべてもらえば簡単だ。
茨城の位置が分からない方はGoogle Mapで地形画面で調べてみて。
関東平野の東が殆ど茨城県だ。つまり、東京の極めて近い場所に食糧生産に適した広大な平たい土地を持っているってこと。
常磐自動車道を三郷から北上すると良くわかるけど、一時間以上走っても殆ど景色が変わらず片側3車線の道が延々と続く。おそらく茨城県内では片側2車線以上だろう。
それくらい平坦で大きな土地が茨城県にはある。
そして長大な海岸線も太平洋に面して持っている。
賢明な読者ならもうお分かりだろう。東京の旺盛な食欲に対して多様かつ大量の食糧供給力をもっている県、それが茨城なのだ。
千葉も、埼玉も、群馬も、栃木も、神奈川も、絶対に真似のできない分厚い食糧供給能力を持つ県。
それが、茨城県。
そして、その茨城の経済は既存の茨城県民で回せている。食べ物に困らないから、茨城県民は鷹揚である。文化の色彩も豊だ。
この茨城が、他県の人に秋波を送る必要があるだろうか?もっと茨城を好きになって…などと言う必要があるだろうか?
ないのだ。
そうなると当然、茨城県は自身の魅力を外部に積極的には発信しなくなる。
だから他県の人は茨城に魅力を感じなくなる。
よって、アンケートによる評価では魅力度で下位が定位置となるわけだ。
だからもし、都市での生活に飽きて、里山への移住を考えているのなら、魅力度ランキング下位の県が絶対におススメ。
すこし話は逸脱するが、『理屈コネ太郎』は移住とかはしない方が良いと考えている。その理由はいつか別ページを立てて知ったかぶりして理屈をこねてみたい。
ハナシを戻す。
今回は食糧供給の観点で切ってみたが、同ランキングで下位が定位置の埼玉、徳島、栃木、佐賀も似たような構図だと思う。
これらの県は、「他所からの観光客や労働力をアテてしている」県ではないのだ。
たとえば埼玉は、たぶんだけど、黙っていても人が流入してくるので、魅力をわざわざアピールしなくてもいいのだ。好かれる努力なんてしなくても埼玉には勝手に人が集まって来てしまうのだから。
茨城県は他所から人が来なくてもよいから魅力をアピールする必要がない。埼玉県は人が集まってしまうから魅力をアピールする必要がない。
ゆえに、他所の人には魅力的に見えない。
と、まあこんな感じ。
これらは豊かな県なのだ。茨城に限らず、もしも移住するならこういう県がお奨めだと思う。
今回は以上。
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